これからホームヘルパーになるには、まず訪問介護員の資格取得が必要である。かつては訪問介護員養成研修1級と2級又は3級、介護職員基礎研修と体系が複雑化していたが、平成25年度より介護職員初任者研修に一元化されているため、これからホームヘルパーを目指す方には分かり易くなっている。

この介護職員初任者研修とは、かつての訪問介護員養成研修2級に相当するもので、介護職として仕事をするための基礎的な資格取得を目指すのである。その内容は、合計130時間の研修と評価テストから成り、その所定研修時間を満たし、最後に評価テストに合格することで過程を修了できるのだ。また、評価テストの合否は受験者の相対的割合によるのではなく、一定の基準をクリアした者が合格となるのである。

そして、この介護職員初任者研修は、各都道府県から指定を受けた事業者により実施されており、通学又は通信、更に短期集中コースや夜間コースなども用意しているため、それぞれの都合に合わせ受講できるのだ。因みに、現在最もメジャーな受講方法は、スクーリングを含む通信講座である。その実際の研修では、講義と実技講習、施設等での実習とがあり、ホームヘルパーとして必要な知識と全般的な介護技術を習得するのである。また、受講料や受講期間などの詳細については、各事業者によって異なり、この介護職員初任者研修に関する情報は各都道府県の介護保険課などで提供されているため、これから受講を希望する場合には各自治体の担当窓口に問い合わせできるのである。