介護業界は今、需要が増えているのは周知の事実である。高齢者の増加とともに介護施設の増加も顕著になっているのだ。しかし、それと引き換えホームヘルパーの需要は今一つの状況が続いているのだ。求人募集を介護施設は出しているものの、思ったほど集まっていないのが現状である。
ホームヘルパーは、大変やりがいのある仕事ではあるのだが仕事内容から給料などの待遇面に不満で続かない人もいる。仕事の大変さ以上に、給料が安いと職場では不満が続出しているのである。介護経験者でもなかなか上がらない現実がある。ヘルパーなど誰でも取れる資格があっても、経験年数が長くても劇的に変化しないのである。年々報酬こそ挙がっているものの、介護福祉士の国家資格がないと給料などの待遇面は伸びないのだ。仕事で介護するには生活も懸かっているので、未経験のうちから給料が上がらない仕組みである。それに耐えれず、辞めていくスタッフも多いのである。私生活でも家族の介護する人は介護の厳しさは分かっているので、多少経験があって事情は分かっているのだ。しかし、介護の経験数は家族の介護歴は年数に含まれないので、職場での勤務のみがカウントされるのである。介護福祉士になるには、介護職を3年以上の勤務実績が必要である。施設、通院サービス、訪問も含めてである。それに実技と筆記試験にも合格する必要がある。
ホームヘルパーとして仕事を続けていくにはそれなりの覚悟が必要である。給料の低さや職場の大変さに耐えられず、辞めていくものがいるのだ。覚悟を決めてやらないと、ヘルパーは務まらないのである。